これまで私達日本人は、
日常の中でお金を殖やすことを話題にするのは、いやしいとされてきました。
務めている会社に滅私奉公すれば、毎月決まったお給料も入り、
退職金もかなりもらえ、年金で悠々自適な生活ができたわけですから、
それも悪くはなかったのです。
でも、その時代は終わりを告げました。
つい最近までお金については、学校でも教えてくれませんでした。
最近では、外部から講師を呼んで、金銭教育を実施する学校もありますが。
その内容は、おこづかいゲームを通じて、
無駄遣いしないでちゃんと将来を考えて貯金しましょうという趣旨。
悪くはないけれど、それだけでは十分ではありません。
ロバート・キヨサキという日系アメリカ人の書いた、
「金持ち父さん 貧乏父さん」という本が、ミリオンセラーになりました。
彼は、お父さんが教師をしている、平凡な家庭に生まれました。
教師という職業は、安定した収入が得られ、お金には苦労しなさそうなイメージだが、
実は、毎月の家計は火の車でした。
一方、友達のお父さんは金融インテリジェンスを身につけた事業家で、
人を雇いながら事業を拡大していきました。
もちろん、友達の家計は苦しい状況ではありませんでした。
彼は、友達のお父さんのような生活をしたいと思い、
金融インテリジェンスを教えてもらい、社会に出る前から実践し、
今ではアメリカでも有名な資産家です。
ロバート・キヨサキは、自分の家の家計は、
人並み以上にお給料はもらえても、それ以上の支払いに追われる状況であり、
ラットレースと呼んでいました。
それはまるで、ねずみが回転する輪の中で、
ひたすらゴールのないコースを走り続ける様子と表現しました。
そこから抜け出し、お金に縛られない生活をするためには、
友達のお父さんのように、お金に関する知恵が必要だと感じたわけです。
ロバート・キヨサキ自身が実践してきたその考え方を書いたのが、
「金持ち父さん 貧乏父さん」という本です。
ただし、なかなか本を読んだだけではその考え方は身につきません。
金融インテリジェンスをゲームで楽しみながら、身につけるための教材が、
「キャッシュフローゲーム」です。
さまざまな職業のカードから自分に割り当てられたカードで、
他
のゲーム参加者と、いかに早く、お金に苦しむ状況から抜け出し、
夢を叶えるかを競います。
ラットレースの最中は、毎月の収入以外のさまざまなお金が入る道筋を作ったり、
資産を殖やすチャンスを生かすかどうか素早い判断が求められます。
でも、お金を殖やすだけでも、なかなかラットレースからは出られません。
収入を増やす一方、着実に借金も返していく必要があります。
そのバランスが取れている人が、いち早くラットレースを抜け出し、
資産家への道に進むことができます。
先日、久しぶりにこのゲームを家族とやりました。
投資ばかりに目を奪われて、破産しかけそうになりながらも、
目の前のチャンスは見逃さずにモノにすると同時に、
高金利の借入の返済を進めることで、
しっかりとラットレースから抜け出すことができました。
家計をコントロールする力を身につけるには、最適な教材です。
さて、あなたは、金持ち父さん、貧乏父さんのどちらになりたいですか?
キャッシュフローゲーム(マイクロマガジン社) https://cashflow-game.jp/